2012年11月26日月曜日

カシミヤとウールの違いってなんだろう?


母親がコートを買ってくれるという話になり、ウールがいいのかカシミヤがいいのか
みたいな話になったのだが、違いがよくわからなかったので調べてみることにした。

正確に言うと、カシミヤのことは若干は知っていて、カシミール地方という中国だか
ネパールだかインドだかそのへんにある地方のカシミヤ山羊の毛を使っていて、
高級素材ということくらいは知っているのだが、羊毛との素材の特性の違いが
よくわかっていなかった。

まずカシミヤ。
カシミヤ山羊ってのはこんなヤギらしい。思ったより毛がフサフサだな。そして毛足が
長そう。

Wikipediaを見てみたら、カシミール地方は中国、インド、パキスタンの国境付近にある
高山地帯みたいなので、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB
当初の認識で大体合ってたっぽい。つまりヒマラヤ山脈の近くってことね。


値段が高いのは供給が少ないせいで、ただでさえ羊と違って地域が限られているのに、
羊みたいに毛をはさみでバリバリ刈っていくわけではなく、このサイト↓によると
http://www.maruyasu-fil.co.jp/article/13650263.html
春に毛が抜け落ちるときに櫛ですき取って集めるらしい。どうりでふさふさな割には
一頭で150g~250gしか取れないわけだ。羊なら3kg前後は取れるのに。

このサイト↓の説明も興味深い感じ。
http://syaredou.nobody.jp/myweb1_056.htm
ここによると中国は共産党政治だからそのせいで価格が統制されていることも
高値の一因になっているようだ。


カシミヤの長所は何かというと、軽くて暖かくて光沢があって肌触りのいいところ。
コートで見てもよくわからなかったけど、上のヤギの写真を見ると確かに納得。

短所はもろいところのようだ。確かに毛がとても細そう・・


上記のサイトによると、カシミヤには等級があるみたいだ。
5等級あって、日本に来るのは大体上から2番目。きっと一番いいのは高級ブランドに
行っているのだろう。素材の善し悪しは細さ・長さ・白さにあるみたい。
等級に関しては下記のサイトが詳しそう↓
http://www.rakuten.ne.jp/gold/katuyuki/knit/sozai/cashmere.html

ランク 繊度 繊維長 ヘヤー混率
1級品 14ミクロン前後 34mm以上(最高で38mm位) 0.1%
2級品 14~15ミクロン代 30mm~34mm 0.2%
3級品 16ミクロン前後 28mm~32mm 0.3%以下
4級品 16ミクロン以下 30mm以下 0.5%
5級品 16~17ミクロン以下 28mm以下 0.5%以上
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
8~9級品 17~18ミクロン 24mm以下 1.0%以上

カシミヤの良し悪しの見分け方に関しては下記の記事↓によると
http://www.9393.co.jp/izuishi/kako_izuishi/2003/03_0210_izuishi.html
柔らかくてぬめり感があるものほど上質なようだ。

素材としてはとても優秀だけど、高くてもろいのであれば、普段着的な毎日着るような
ものではなくて、一張羅のものに使うのが良いのかなという印象。



次がウール。
このサイト↓によるとウールというのはそもそも獣毛の総称のようだ。
http://d.hatena.ne.jp/amihsim/20070923
まあ、でも大体の人のイメージにある羊毛のこととして話を進めましょう。

長所・短所はすでにカシミヤのところで比較をしてしまったのでその逆になるわけで、
長所はカシミヤより丈夫なところ、短所はカシミヤより重くて暖かくないところ。
まぁたしかに羊毛布団って温かいけど重いもんね。でもカシミヤほどではなくても
暖かいとは思う。

なんで暖かいのかはこのサイト↓に書かれていたけど、
http://www.maruyasu-fil.co.jp/article/13655221.html
クリンプという縮れが毛にあるおかげて空気を60%も含むことができることが
要因らしい。

たしか暖かさというのは外界と肌の間にどれだけ空気の層を持てるかで決まったはず。
そう考えるとウールも温かい素材なんだと思う。


うーん、そう考えると、今回選びたいコートは一張羅ではなくて普段使いのコートだから、
少々重くても羊毛のものがよいのかも。

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