LIONがダイエットサプリメントとして「ラクトフェリン」という成分を推していたので、
そもそもラクトフェリンとはなんだろうと思い、調べてみた。
ラクトフェリンは1939年にデンマークのゼーレンセンという科学者が発見したタンパク質
のことで、赤い色をしているのが特徴のようだ。牛乳の中から発見された物質で、
鉄と結合する性質があるので、牛乳を意味するラクトと鉄と結合する物質の意味を持つ
フェリンを組み合わせて命名されたらしい。
ラクトフェリンは人や牛などの哺乳類の乳や粘膜に多く含まれていて、特に赤ちゃんが
生まれたばかりのときの乳に多く含まれているようだ。
私のようにLIONの広告などでラクトフェリンを知った方はダイエット成分として認識している
人も多いかもしれないが、元々良く知られていた効果は「抗菌作用」とのこと。
なぜ鉄と結合する性質があると抗菌作用があるかというと、細菌が育つには鉄分が
必要で、それを強力に引き剥がして結合してしまうことで細菌が育たなくするという仕組みだ。
最近、ダイエットに対して効果があると言われているラクトフェリンの副効果は
脂質代謝の改善や、それによる内臓脂肪の低減効果。下記の記事でLIONの研究結果を
簡単にまとめている。
http://nhpro.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20081010/102741/
ただ、ライオンの研究で明らかになっているのはマウスの実験等でそういった効果がある
というところまでで、どういったメカニズムで脂肪を低減させているのかまでは明らかに
できていないようだ。下記の記事ではそれらの研究の信頼性が乏しいとのことで批判をしている。
http://integrate.at.webry.info/200906/article_23.html
いずれにせよラクトフェリンが本来の効果を発揮するには、胃で消化されずに腸で吸収される
ようにする必要があるようだ。なぜなら、ラクトフェリンは胃の消化酵素のペプシンによって分解
されてしまうためだ。なので、ラクトフェリンにどこまでダイエット効果があるのかは私には
わからないが、少なくともサプリメントを選ぶ際は「腸で溶ける」タイプのものを選ぶ必要が
ありそう。LIONはラクトフェリンが買えるオンラインショップを運営しているようだ。
LIONオンラインショップ
アマゾンのラクトフェリンのサプリメント一覧は下記。腸で溶けるかどうかはものによりそう。
アマゾン ラクトフェリン
日本でラクトフェリンについて研究をしている団体もいくつかあるようだ。
日本ラクトフェリン学会
腸溶性ラクトフェリン研究会
