2014年10月23日木曜日

高速バスの個室シートに載った感想・・寝台に出来ないのが致命的

高速バスの一番高いシートである個室シートに興味のある人が結構いるようだ。
最近ネットで高速バスの「はかた号」がプレミアムシート(個室シート)を導入したという
ニュースがかなり話題になっていたので。
もう深夜バスがツラいなんて言わせない 「はかた号」に個室シート採用の新車両 Wi-Fi、背面マッサージ、空気清浄機と至れり尽くせり

んーとねー、実は個室シートを導入したバスというのは既にあるのよ。
中国バスが広島-横浜間で運行している「DREAM SLEEPER」というバスだ。

暗くてブレブレでよくわからない写真しか取れなかったので、記事にするつもりなかったんだけど、
興味のある人がいるならちょっと書いてみようかと。

結論から書くと、おそらくは法律的な問題からフラットな寝台にできないようなので、やっぱり
疲れは取りきれないというのが率直な感想。適宜公式サイトの画像を拝借しながら書いてみるか。
http://www.chugokubus.jp/dreamsleeper/index.html

まずこのDREAM SLEEPERというバス、コンセプトはいいんだけど路線が不便すぎる。
なんせ、運行ルートが広島から町田経由の横浜となっていて、新宿とか渋谷とか東京駅とか、
その辺の東京の主要駅に全く近づかないのよ。これが非常に不便。町田とか東京の最果て
だから・・。

さて、DREAM SLEAPERについて。このバスは左右2列の全14席の個室になっている。
一番前の左右2席はゼログラビティシートという席の前後の空間がハードパーティションで
区切られている他よりさらに一回り大きい個室になっている。

ちなみにネットで予約できるのはゼログラビティシートより1ランク下のエグゼクティブシート。
ここは前後の空間がゼログラビティシートよりは狭くて、仕切りがカーテンだったはず。
で、使ったゼログラビティシートの話に戻すと、とにかくいたれりつくせりで、スリッパやら
アイマスクがアメニティとしてついてくるし、マイナスイオンを発生させるナノイーが配備され、
USBやら電源やらWi-Fiも付いているという全部のせ仕様だ。

で、席なんだけど、公式サイトの画像を見ると、ここまで席を倒すと完全に寝られるように
思うでしょ?でもねぇ、たしかに寝れはするんだけど、やっぱりベッドの寝心地には
かなわないというのが率直な感想。ここまで倒せるのになんでフラットにしないんだよ!って
使った人は思うはず。中途半端なのよ。あえてやっているとしか思えない感じ。
おそらくは法律的な問題なんじゃないかなぁ。と思って調べてみたらやっぱりそうだった。

wikipedia「寝台車 (自動車)」
「日本の交通法規では、鉄道の寝台車のように移動中に使用するベッドを車内に置くことは、医療用以外には認められておらず、レジャー用途などの寝台自動車は存在しない」

なるほどね、だから「椅子」で寝るという制限がついてしまうわけね。イメージ的には
ネットカフェでフラットシートが全部埋まっていたがために仕方なくリクライニングシートで
一晩を過ごすときの寝心地を想像するとわかりやすいかと。どんなに倒せようが椅子は椅子
なのよ。

室内画像、せっかくなのでなんか載せてみるか。ブレブレだけど。

ゼログラビティシートのブース。こんな感じで入り口のカーテン以外は完全個室になっている。

中から撮った画像。暗すぎてブレブレ。両側ともに十分な暗さが確保できているのはわかるかと。

唯一ブレずに撮れたのはトイレの画像くらい。バスとは思えない綺麗さ。