2013年2月24日日曜日

洗濯機の選び方

春になると上京して一人暮らしをしたり、新社会人になったりと、何かと生活が変わることが
多いと思う。家具や家電など色々買うものも多くなりがちだが、その中でも洗濯機というのは
比較的優先度の高いアイテムになるのではないだろうか?

なぜなら、掃除は最悪ほうきでもいいし、冷蔵庫も外食主体ならそれほど重要ではないが、
洗濯だけはしないと着るものがなくなってしまうからだ。

今回は、そんな新生活の重要アイテム、洗濯機に関して、価格帯別に一体どういう機能が
違うのかということを説明するので、洗濯機選びの参考にしていただきたい。


▼洗濯槽はプラスチック槽かステンレス槽か?
3万円以下、5kg未満の洗濯機を選ぶ際に最低限見るべきポイント。
左がプラスチック槽、右がステンレス槽。
個人的には最低限ステンレス槽を買うことをおすすめする。
プラスチック槽の利点はステンレス槽よりも安く作れること。欠点はカビが増殖しやすいこと。
なので、4kg台の一番安い洗濯機以外はみんなステンレス槽を採用している。

家電量販店で1万円台とかの極端に安い洗濯機があったら、
「ちょっと待て、その洗濯槽はステンレスか?」
というところだけは確認するのがよいと思う。


▼洗濯機のモーターはベルトドライブかDD(ダイレクトドライブ)インバータか?
3万円以上の洗濯機を選ぶ際に、騒音が気になる人が見るべきポイント。
5kg以上の洗濯機は基本的にすべてステンレス槽のはずなので、3万円以上の洗濯機を
選ぶ際には、そこではなく、ベルトドライブかDDインバータかを見る。
結論から書くと、ベルトドライブは安いけれども騒音がある、DDインバータは大体6万以上
からと高めだが騒音が少ないというのが特徴。

では、ベルトドライブとDD(ダイレクトドライブ)インバータの違いは何か?という話だが、
DDインバータは簡単に言うと扇風機と同じように、モーターの回転軸とパルセータ(洗濯槽の
回る部分)が一体になっているのに対して、ベルトドライブは自転車と同じように、
モーターの回転軸(自転車で言えばペダルの部分)とパルセータ(自転車で言えば後輪の軸)が
別々になっていて、それぞれをベルトでつないで回している。

なんとなく想像がつくと思うが、ベルトで回している分、騒音がするというわけだ。
集合住宅で夜洗濯するかも、という人は気にするとよいかも知れないというポイントだ。


▼洗濯機の乾燥機能は冷風乾燥か、ヒーター乾燥か?
昔は乾燥機能といえば、ヒーター乾燥しかなかったのだが、いつしか、たしか三菱が冷風乾燥
という概念を導入して、そこからちょっと紛らわしくなったので、乾燥機能付きでできるだけ
安いものを選びたいという人は注意すべきポイント。

冷風乾燥というのは何かというと、脱水機能を強力にしたもので、脱水時に洗濯槽の上部から
風を吸い込むようにすることで、より強力に脱水をするという機能だ。ヒーターを使って水を
蒸発させているわけではないので、完全には乾かない。
乾燥機能が欲しいなら「ヒーター乾燥」かどうかは最低限確認したほうがよい。


▼洗濯乾燥機は縦型がよいのか、ドラム型がよいのか?
左が縦型(従来の上から洗濯物を入れる洗濯機)、右がドラム型。これは洗濯乾燥機を
選ぶ際には必ず話題になるポイントなので、ほうぼうで語り尽くされていると思うが、
一応記載しておこう。結論としては、
使いやすさ重視→縦型
乾燥の仕上がり重視→ドラム型
という観点で最終的に判断をすればよい。

縦型のメリットはとにかく使いやすいことで、上から洗濯物を入れるだけでよいから楽なのだ。
ドラム型は洗濯物を入れるときにかがまなければならないので、それが毎日のこととなると
面倒になるというのがデメリット。高さを確保するために台を別途買う必要があったり、
洗濯機が大きくなりがちなので、設置の際、その物件はドラム式の洗濯機を置くスペースが
あるかどうかも確認しなければならないのが面倒な点。
もう一つ、縦型は脱水が得意なので、基本的に洗濯から脱水、乾燥までの時間が短いのも
メリット。

一方、ドラム型のメリットは乾燥の仕上がりがよいこと。想像して欲しいのだが、従来の縦型の
洗濯機の場合、脱水と同じように洗濯物を回しながらヒーターを当てることになるので、
構造上洗濯物が絡まってしまうことになりがち。ドラム型はドラムを回しながら、洗濯物を
上から下に落とす動作になるので、この絡まるということが起こりにくいのだ。

とはいえ、各社、洗濯乾燥機といえば洗濯機の高級機種なので、持てる技術の粋を結集して
各方式のデメリットを緩和する方向に動いている。

例えばシャープや東芝は、ドラム型の使いにくさを緩和するために、高さをつけて台を不要に
した上で、ドラムをちょっと傾けて、立ったままでも入れやすいようにしている。最初にシャープ
が始めたアイデアだったはず。

一方、縦型洗濯乾燥機陣営の日立は、縦型洗濯機の洗濯物が絡まりやすいというデメリットを
解消するために、ビートウォッシュというパルセータ(洗濯機の底の回る部分)を波型に改良して、
洗濯物をポンポン跳ねさせるような動きにすることで、洗濯物を傷みにくくするのと同時に、
従来の絡みやすいというデメリットを緩和させている。


ということで、洗濯機を選ぶ際の4つの観点
・洗濯槽はプラスチック槽かステンレス槽か?
・洗濯機のモーターはベルトドライブかDD(ダイレクトドライブ)インバータか?
・洗濯機の乾燥機能は冷風乾燥か、ヒーター乾燥か?
・洗濯乾燥機は縦型がよいのか、ドラム型がよいのか?
について説明をしたが、下の観点にいくほど、予算が高くなるので、どのレベルの洗濯機が
欲しいのかによって、機能の組み合わせを決めればよいと思う。

ちなみに、業界的にシェアが高いのは日立と東芝なので、その辺のを選んでおけば、そう
大きな失敗はないのではないかと思う。

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