いつか行ってみようとは思っていたんだけど、実際行ってみたら衝撃だった。
なんかね、普通の喫茶店とぜんぜん違うのよ。
絵心ゼロの私が店内を再現した図はこちら。
一言で言うとだねぇ・・椅子とテーブルの並びが喫茶店の配置じゃなくて、音楽ホールみたいな
配置なのよ。音楽ホールで言うパイプオルガンがでかでかとあるあそこに、下にはたくさんの
クラシックのレコードやCDとプレーヤー、上にはとても大きなスピーカーが1,2階をつらぬく
吹き抜けに配置されていて、ソファとテーブルはそちらに向かって並べられているわけよ。
店内の雰囲気も大正・昭和初期にタイムスリップしたようなハイカラで荘厳な雰囲気になっている。
スピーカーのある吹き抜けのところにはシャンデリアが飾られていて、ソファは赤くて背もたれ
には白い布がかかっている。トイレも昔の家でよくあるタイル張りのあれよ。
創業が1926年、つまり昭和1年ということで、基本的に当時のままなんだろうねぇ。
歴史を感じる作りになっている。でも店内はちゃんと冷房も効いていて過ごしやすくなっている。
1階、2階合わせて110席くらいとかなりあったと思うけど、私がいたときはピークでも席は5割も
埋まっていなかった感じ。チャージもないし、飲み物代だけで音楽を聴きながらゆっくり過ごせる。
喫茶店ということで、メニューはこんな感じ。食べ物はない。
味は、食べログではコーヒーまずいって意見が多かったけど、たしかにあまりおいしくないかも。
アイスコーヒーを頼んだけど、水っぽいというか、豆の香りの芳醇さは皆無だね。
食べログ「名曲喫茶ライオン 口コミ」
ちなみに流す曲に関してはリクエストも受け付けているので、飲み物を頼むときや、飲み物が
来たときに言ってみるとよいかもしれない。クラシックを聴くお店なので、基本クラシック曲に
なるけど。
なお、毎日15時と19時の2回、定時コンサートというのがあって、店側が用意したプログラムを
聴くイベントがある。毎日違う曲を流しているみたいだ。2014年7月のはこんな感じ。
ということで、体験したことは大体書いたが、店内の独特の雰囲気は一見の価値があると思う。
渋谷円山町のラブホ街のど真ん中にあるとか、食べ物もないとか、トイレが古いとかいろいろ
欠点はあるけど、それらを大きく上回るような独特の魅力が名曲喫茶ライオンにはあると思う。
ちなみに店内では静かに音楽に聴き入っていたり、本を読んでいたりする人が多かった
気がする。静かに作業をするには向いているんじゃないかな、ここ。
あと、この喫茶店、一部の席だけだけど、なんと電源と有線LANがあります。
具体的に言うと、入ってすぐの1階左端の4席。LANのスピードは測ったところ2.4Mbpsくらい。
http://www.musen-lan.com/speed/
