2013年1月16日水曜日

船のトン数の違いが一目でわかるよう100トン、1000トン、1万トン、10万トンなどの画像を集めてみた

ニュースの記事「巡視船6隻を新造=尖閣沖警備に専従-海保」
「予備費と補正予算案の計上分で1000トン級巡視船10隻のほか、ヘリコプター搭載型
巡視船2隻を配備する」
なんて書かれていたのだが、1000トン級の船っていうのがどのくらいの規模の船なのか
さっぱりイメージができない。

ということで、船の大きさがイメージできるようにちょっと画像を集めてみた。

▼100トン級・・よくある小型の漁船くらいの大きさ
例:30メートル型巡視艇「PC106 むらくも
総トン数100トン 全長32m

▼1000トン級‥ちょっとしたフェリーレベルの大きさ
例:1000トン型巡視船「PL-65 しれとこ」
総トン数1,300トン 全長89m

例:クルージングレストラン船「シンフォニークラシカ」
総トン数1,084トン 全長70m
巡視船だとイマイチイメージが湧かない人向けにフェリーの例を。東京で船内レストランや
ウェディングなどを気軽に楽しめるシンフォニーもこのへんのクラス。
http://www.symphony-cruise.co.jp/index.html

▼10000トン級‥国内を運行する中・長距離フェリーレベルの大きさ
例:オーシャン東九フェリー「おーしゃんいーすと」
総トン数11,523トン 全長166m 最大乗客数401名

2016年から就航中の「三代目おがさわら丸」もこのへんの大きさ。東京九州フェリーの「はまゆう」と「それいゆ」は15000トンくらいなので少し大きめ。

 
▼30000トン級‥国をまたいで運行するような長距離フェリーレベルの大きさ
例:ピースボート「オーシャンドリーム号」
総トン数35,265トン 全長205m 最大乗客数1422名

世界一周の船旅が100万円くらいでできるというポスターがそこら中に貼って
あることで有名な、ピースボートで使っている船がこれ。ちなみになんで
あんなに貼ってあるかというと、ポスター貼りの「バイト」をすることで
旅行料金が割り引かれるかららしい。きっと学生とかが頑張ってやるのだろう。

▼50000トン級‥日本最大の客船「飛鳥II」や「タイタニック」クラス
例:郵船クルーズ株式会社「飛鳥II」
総トン数50,142トン 全長240m 最大乗客数940名
ちなみに手前のフェリーは600トンくらいのもの

例:ホワイト・スター・ライン「タイタニック」
総トン数46,328トン 全長269m 最大乗客数1324名

▼10万トン級・・世界4位の大型客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」クラス
例:ロイヤル・カリビアン・インターナショナル「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」
総トン数137,276トン 全長311m 最大乗客数3840名
もう飛鳥II以降は大きさの違いがイメージしにくい・・

▼20万トン級・・世界最大の大型客船「オアシス・オブ・ザ・シーズ」クラス
例:ロイヤル・カリビアン・インターナショナル「オアシス・オブ・ザ・シーズ」
総トン数225,282トン 全長361m 最大乗客数6300名
・・横浜で飛鳥IIを見たときはでかっ!!て思ったが、もうそれ以上はわからない・・
不可思議と無量大数の違いと同じくらいもうわからない・・
なお、2024年1月時点で世界最大の客船である「アイコン・オブ・ザ・シーズ」は総トン数25万800トンなので、未だに20万トン級が客船の最大規模のようだ。

ちなみに大型客船の旅とかやたら高いイメージがあるが実際はそこまででも
ないっぽい。たくさん人を乗せて一人あたりの料金を安くしているらしい。
飛鳥IIは一番安い部屋でも一泊5万くらいするが、
ボイジャー・オブ・ザ・シーズだと一番安い部屋で一泊2万くらいのようだ。

東京から手頃な船旅を楽しめるオーシャン東九フェリーの東京-徳島間の値段が
2等グレード(雑魚寝部屋)で1万円、1等グレード(個室)で2万円くらいであることを
考えると、たしかに結構お手頃かも。