青汁ってのは要は野菜なのよ。野菜のジュースなのよ。たまたま使っている野菜の色が青かった
というだけ。かぼちゃ食べながらこの野菜はどんな効果があるんだろう?とか考えたりするかい?
しないだろ?青汁は健康食品じゃないんだよ。ただの野菜なんだよ。
じゃあなんでただの野菜ジュースなのに青汁なんてジャンルがあるのか?
それは青菜野菜とその他の野菜じゃまるで栄養価が違うからだよ。
たとえば、じゃあ野菜ジュースでまず思い浮かぶもので、にんじんとトマトを見てみようか。
んでもって青菜はまずくて有名なケールと、あとほうれん草とかみてみるか。
栄養に関しては政府が食品の栄養を調べたデータがあるので、
下記を見てもらっても良いのだけど、
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/05031802.htm
たぶん超めんどいと思うので、適当に有名な栄養素だけまとめてみると、こんな感じ。
トマト | にんじん | ケール | ほうれん草 | |
カロテン(μg) | 540 | 9100 | 2900 | 4200 |
ビタミンE(mg) | 0.9 | 0.5 | 2.4 | 2.1 |
ビタミンB1(mg) | 0.05 | 0.05 | 0.06 | 0.11 |
ビタミンB2(mg) | 0.02 | 0.04 | 0.15 | 0.2 |
ビタミンB6(mg) | 0.08 | 0.11 | 0.16 | 0.14 |
ビタミンC(mg) | 15 | 4 | 81 | 35 |
カルシウム(mg) | 7 | 28 | 220 | 49 |
鉄分(mg) | 0.2 | 0.2 | 0.8 | 2 |
表とか数字見るのめんどくせーって人のために、ひと目で分かるようにグラフにするとこんな感じ。
栄養ごとの単位がバラバラでそのままグラフにするとわかりにくいので4つの野菜の平均を
取って、平均をどれだけ上回っているかでグラフを描いたんだが、つまり赤い線の100%を超えて
いれば栄養価が高いというのが上のグラフ。
一目見ればわかると思うが、にんじんのカロテン(ビタミンA)は別として、全般的に青菜野菜の
栄養価は圧倒的なのだよ。ほうれん草を小松菜に変えようが、にんじんを大根に変えようが、
傾向はあまり変わらない(カロテンは除く、にんじんはカロテンだけは異常に高い)。
これでなんで青汁なんてただの野菜ジュースの1種がわざわざジャンルを切りだされて存在する
のかなんとなくわかったでしょ。
じゃあ青汁何選べばいいんだよ、という話だが、基本的に、混ぜ物が少ないほうがベターなのは
間違いない。上のグラフを見ながら想像して欲しいのだが、
トマトとにんじんとケールを混ぜましたってジュースとケールだけで作りましたってジュースの
どっちが栄養あるかって、どう見てもケールだけのジュースでしょ。たくさん混ぜ物があるほうが
栄養価が高いという認識は誤りで、青菜野菜だけで作られているものが栄養価的にはベスト。
話を戻して、青汁は大雑把に言って今2つが主流。
めっちゃまずいが栄養価が高いケールでできたものと、栄養価はそこそこだが飲みやすい
大麦若葉のものの2つ。大麦若葉ってのはこれ↓
さっきの文部科学省が調べた栄養価の表に載ってないから、どれくらいの栄養価なのかよく
わからないのだが、見るからに葉っぱではあるので、そこそこの栄養はあるんじゃないかな。
実はにんじんも大根も普段食べてる根っこの部分よりも葉の部分のほうが栄養が高い。
なので、栄養価で選ぶか飲みやすさで選ぶかで考えればいいんじゃないかな。
まずくても栄養価が高いケールの青汁なら、
ファンケル 本搾り青汁
とかはケール100%。ケールは飲んだことあるけどまずいです。これは粉状みたいだからジュース
よりは飲み込めるだけましかも。
飲みやすい大麦若葉のものならこの辺とか。
やずやの「養生青汁」
ちょっとハトムギが混ざっているみたいだが。ひどいのだとコラーゲンだのDHAだの、有名な成分を
片っ端から混ぜているものもあったりするが、なんなんだろうね、あれ。
変わり種だとこの辺かな。
話題の明日葉を根っこごと青汁に!
サイトで謳っている明日葉がケールよりも栄養価が高いのは本当。上のほうで挙げた文科省の
栄養を調べた資料に載ってる。ただ、これも飲みやすくなんか混ぜてるみたいだから、栄養を
取るのか飲みやすさを取るのかははっきりさせたほうがよいとは思う。基本的に混ぜ物が少ない
ほうが栄養価は高いです。さっき示したとおり。