ちょっと調べてみた。自分や高校の同級生が所属していた出身塾などを鑑みるに、
今だとSAPIX、早稲アカ、enaあたりが大手じゃないかな?昔はTAPとか進学舎という塾も
あったんだけれども、TAPは栄光ゼミナールに吸収され、進学舎はenaに吸収されたらしい。
栄光ゼミナールは私には明光義塾同様、補習塾のイメージしかないのだが、HPの進学実績を
見てみたらそこそこの実績を出していたので、比較に加えてみた。
SAPIX | 早稲田アカデミー | ena | 栄光ゼミナール | 市進 | |
都内教室数 | 15 | 79 | 146 | 207 | 125 |
筑波大付属駒場 | 21 | 12 | 3 | 0 | 2 |
学芸大付属 | 83 | 53 | 11 | 11 | 15 |
開成 | 55 | 70 | 3 | 5 | 22 |
桐朋 | 17 | 25 | 24 | 5 | 67 |
巣鴨 | 6 | 18 | 0 | 4 | 8 |
慶応女子 | 47 | 84 | 8 | 3 | 33 |
慶應志木 | 73 | 255 | 15 | 68 | 30 |
慶應義塾 | 32 | 238 | 13 | 40 | 24 |
慶応湘南藤沢 | 18 | 33 | 24 | 3 | 0 |
早大学院 | 48 | 241 | 21 | 53 | 64 |
早稲田実業 | 28 | 208 | 20 | 40 | 19 |
早稲田本庄 | 25 | 340 | 20 | 116 | 33 |
中大付属 | 5 | 81 | 45 | 30 | 42 |
中大杉並 | 24 | 172 | 18 | 57 | 42 |
一番上に都内の教室数、その次にざっくりレベル順に進学校を、その下に付属校をざっくり
レベル順に並べてみた。上記でわかることをまとめてみると、
・SAPIXは少数精鋭でやっている(合格数の高さに対して教室数が少ない)
・早稲田アカデミーの早慶付属校合格数は圧倒的
・enaはそこそこ。上場して進学舎を吸収した割に、十数年前よりも合格数が落ちている
・栄光ゼミナールは慶應志木(埼玉)や早稲田本庄(埼玉)など僻地の付属校に強みを発揮
・市進学院は相変わらず安定した実績。桐朋に強いみたい
というところかな。SAPIXは昔から上位校合格者が多かったはず。特に5教科受験の筑駒等、
国立上位校や開成など私立最上位校に強い。
改めて比較してみて驚嘆しているのが早稲アカの早慶付属校の合格数の異常な高さ。
これどうやってるんだろうね?昔はもっとぱっとしなかったはずなのだが。塾の実力は、基本的に
講師の質に依存するので、良い講師の確保が重要で、各社引き抜きとかやったりするんだけど、
どこもそんなことやっているので、それで合格数が大幅に上がるというわけでもないのよ。
ところが、この塾は女子の付属校最難関(付属の女子校は数が少ないので男子校よりも
レベルが高い)の慶応女子にも100名定員で84名も受かっているし、男子校の中でも頭ひとつ
抜けている慶應志木にもやたら合格者を出している。もしかしたら講師の質とか、そういう属人
要素以外のシステム面で優れているのかも知れないな。
enaは慶応女子の合格数は十数年前とあまり変わっていないんだけど、慶應義塾や早大学院
などの合格数が軒並み下がっている印象。義塾も30名はいたはずだし、早大学院とか60名以上
いたはず。吸収した進学舎と合わせれば100名超えてただろ。
栄光ゼミナールは慶應志木と早稲田本庄という埼玉の僻地にある高校の合格数が多いのは
なんでなんだろうね?狙う人が若干減るその辺の高校に対策を絞っているのかね?
補習塾のイメージが強いので、そこそこ実績を出していることにびっくり。
市進学院は昔から手強い実績を出していた印象。なんで桐朋の合格が多いのかはちょっと疑問
だが。桐朋は大学受験を念頭に置いて中学受験をする人が受ける学校のイメージがあるので、
高校から桐朋を狙う人がここまで多いのに驚いた。
市進に関しては実はあまり知らなくて、市進学院の都内の教室が6教室と少なすぎるので、
もしかしたら個別指導塾の個太郎塾を中心に実績を出しているのかもしれない。
昔は個別指導塾は補習塾のイメージしかなかったが、TOMASの登場以降、もしかしたら
状況が変わってきているのかもしれないな。