2014年5月1日木曜日

ピーチ・アビエーションの給料と評判を調べてみる

格安航空会社(LCC)の一つ、ピーチ・アビエーションの評判の悪さが問題となっている。
あわや激突、大量欠航…LCC優等生「ピーチ」に異常事態
このように管制塔の指示を正しく理解できなかった質の低い外国人機長による操縦のため、
あと20秒で海面衝突をするような危機を招きながら、それを会社に報告をせず、通常運行を
続けようとしたというモラルの低い事例が確認されている。

さらにこの数日前、機長不足により予定していた便を5月1日から10月25日まで16%も欠航させる
という発表があったばかりだ。
ピーチ、最大2072便欠航 機長不足で計画の16%

これらから推測するに、このピーチ・アビエーションという会社は、給料などの労働条件が悪くて、
質の高い人が集まらず、従業員は疲弊して病欠、もしくは退職に至っているのではないだろうか?

ということで、ネガティブな情報を中心に、ピーチ・アビエーションの給料や評判について、
集められるだけ集めてみようと思う。

ピーチ・アビエーション 採用情報
まずは一次情報ということでピーチ・アビエーションの採用ページヘ。給与に関する記載が
何もない。上場もしていないようなので、財務諸表から平均給与を求めることもできない。
ということで、有用な情報は何もなし。

転職会議
キャリコネ
Vorkers
社員による会社の評判を知るには通常はこれらのサイトが役に立つのだが、検索した結果
ピーチ・アビエーションの情報は記載されていなかった。

SankeiBiz LCC各社でパイロット争奪戦 路線・便数拡充…人材不足どうする
この記事によるとパイロットの平均年収はJALが約1400万円、ANAが約2000万円、一方、
スカイマークでは約800万円とのこと。ピーチ・アビエーションがLCCであることを考慮すると、
800万円に近いのではないかという推測ができる。

A320 Captains - PEACH
日本語ではばっちりした情報が一向に出てこないので英語の情報を探したらこんなサイトが。
今回の事故スレスレの事態を引き起こした人も外国人機長だったし。
内容としては2年契約の契約社員パイロットと、正社員パイロットの2種類があるらしい。

・契約社員パイロット
1年目のベースサラリー:80万円
2年目のベースサラリー:90万円
年間ボーナス:70万円
ということで、ベースサラリーと年間ボーナスを合わせたものを年収と計算するならば、
ピーチ・アビエーションの契約社員1年目パイロットの年収は1030万円、
2年目パイロットの年収は1150万円ということになる。

・正社員パイロット
給与体系が複雑でさっぱりわからない。とりあえずそのまま書くと、
BasicA:12.1万円/月+BasicB:63万円/月+フライトペイ49万円/月+外国人パイロット手当:10万円/月
でこれを16倍したものが年収になるとのこと。
そうするとピーチ・アビエーションの正社員外国人パイロットの年収は2145万円で
正社員日本人パイロットの年収は2025万円ということになる。

当初はもっと劣悪なのを想像したのだが、このソースの年収例の通りなら、そこまで悪い条件
という感じでもない。なぜ欠航が相次ぐほど人が集まらないのだろう?


他、いくつか参考になりそうな記事でも。
LCCキャビンアテンダントは年収250万円の低報酬
はるか昔には年収1000万円を超える花形職種とも言われたスチュワーデスだが、
キャビンアテンダントと呼ばれるようになった昨今、年収は下がり、JALやANAで400万円台、
LCCのスターフライヤーやソラシドエアでは250万円程度とのこと。
ピーチ・アビエーションもLCCなので、キャビンアテンダントの年収は250万円程度と推測される。

ピーチの〝光と影〟浮き彫りに 就航から1カ月、30日も4便欠航
これは今年2014年の記事ではなく、ほぼ2年前の2012年3月29日の記事。
客室乗務員の操作ミスにより、計10便が欠航したとのこと。この頃から既に安全性・信頼性に
問題があったようだ。
LCCに乗るというのは、つまり安く使えるかわりにロシアンルーレットをやるはめになると
捕えておいたほうがよいのかもしれない。

LCC 消える勝ち組 ピーチ、最大2000便減便
国内LCCの事情などを突っ込んで調べている。国内LCCは、
ジェットスター・ジャパン(JALが一部出資)
ピーチ・アビエーション(ANAが一部出資)
バニラ・エア(ANAが全額出資)
春秋航空日本
エアアジアグループ
の5つあり、国内企業出資の3社の中で勝ち組だったのはピーチ・アビエーション1社だけ
だったとのこと。ピーチだけ関空が拠点のため価格競争に巻き込まれなかったのが理由らしい。
また、LCCの業界ではパイロットの引き抜きが常態化しているとのこと。