2013年8月21日水曜日

クラウドソーシングの2強クラウドワークスとランサーズの案件の報酬単価価格帯を調べてみた

クラウドソーシングとか在宅ワークとか言われる、ネットを通じた業務委託の業界に関しては、
クラウドワークス」と「ランサーズ」という2つのサービスが2強になっているようだ。
そして最近、この2つのサービスに関してポジショニングを行った下記の記事が物議を
醸し出しているようである。
クラウドソーシング狂想曲:クラウドワークス vs ランサーズ


このように、クラウドワークスは仕事の単価や受注者の質も高く、ランサーズは仕事の単価も
受注者の質も低いという記事であったがためにランサーズ側から物言いがあったようだ。

受注者の質に関しては定性的な部分になるのでさておき、仕事の単価に関しては、両サイトとも
案件をすべて開示しているので、容易に比較が可能である。そこで仕事の単価、報酬価格帯
に関して、両サイトでどのように異なっているのか比較を行ってみた。結論としては下記になる。
 
ランサーズに関しては案件全体の中で報酬が5000円以下のものが全体の48%とほぼ半数を
占めている。一方、クラウドワークスは5000円超1万円以下の単価案件が22%とランサーズと
比較して多くなっている。なお、1万円超~5万円までの案件に関しては割合的に大差はないが、
5万円超の単価の仕事を多く取り扱っているのはクラウドワークスである。なので、仕事の
単価に関しては冒頭のグラフを掲載したTHE STARTUPの記事の通りと判断してよいだろう。


さて、結論から述べたので、詳しく知りたい人のために比較の方法やデータの詳細に関して
これから記載をする。まず報酬単価に関してはそれぞれ最低単価で比較をしている。
また、時給形式のものや、最低単価の記載がないものは調査対象から外している。
5000円~10000円と書かれていたらその案件の単価は5000円として計算、
時給2000円とか、~10万円とか書かれているものはデータから外したということだ。
それぞれのサイトの案件データは2013年8月20日23時前後のものを取得した。

グラフの元になった詳細データは下記の通り。



案件アンケン割合ワリアイ 案件数アンケンスウ
報酬ホウシュウ価格帯カカクタイ クラウドワークス ランサーズ クラウドワークス ランサーズ
5000エン以下イカ 9% 48% 438 308
1万円マンエン以下イカ 25% 2% 1233 15
3万円以下マンエンイカ 18% 15% 866 98
5万円以下マンエンイカ 23% 22% 1091 145
10万円以下マンエンイカ 14% 10% 658 63
20万円以下マンエンイカ 2% 0% 110 1
30万円以下マンエンイカ 5% 2% 219 14
50万円以下マンエンイカ 3% 0% 143 3
100万円以下マンエンイカ 2% 0% 75 0
100万円以上マンエンイジョウ 0% 0% 4 0
合計ゴウケイ 100% 100% 4837 647

案件数に関してはクラウドワークスが圧倒的に多い。また、割合表示のときにはわかりにくかった
10万円超の高額報酬の案件もクラウドワークスに10%以上とかなり多く存在していることが
わかる。

案件内容としては、ざっくり見た感じではランサーズはブログ等の記事の作成依頼案件が多く、
クラウドワークスはデザイン業務やスマホアプリのプログラミング業務などが多いようだ。
これだけ案件構成が違うのであれば、受注者の属性も2つのサイトで異なるはずなので、
発注する際にはそれぞれサイト特性にあったほうに行うのがよいであろう。

クラウドワークス
ランサーズ