「アンケートにご協力ください」の怪しげな広告バナーをクリックして回答してみた
の続き記事。前はアンケートの年齢で-1歳と答えて即効でアンケートが終了して
しまったんだけど(笑)、久々にまたこのバナーを見かけたので、
こんどこそはこの怪しげなアンケートの正体を突き止めてやろうと、スクリーニングで
落とされない回答をすることを第1目的にして回答をしてみた。
この会社の正体と、アンケート設計のダメダメぶりは前回の記事でさんざん指摘したので、
今回はそこではなく、アンケート内容にフォーカスして記事を書こうかと思う。
ちなみにマクロミルに代表されるようなウェブのアンケートサイトだと、アンケートの内容を
公開しないみたいな文言に同意させられるので内容の公開なんてできないんだけど、
今回のはそういうのがないのでやりたい放題。
まぁ同意ページなんて入れたらただでさえ低いであろうアンケートの回答率がさらに下がって
回答を集める広告コストが倍増するだろうから、「やれるもんならやってみなっ!」という感じ。
ということでアンケート本題。
1問目と2問目、性別と年齢の回答。年齢の回答欄、スピンボックスじゃなくなってるな。
まさか私の前の記事のツッコミに反応して変えた?なんてことはないか。まさかね。
前のアンケートでスピンボックス(笑)だったときの年齢解答欄はこれ↓
さて、年齢の回答どうしようか。前みたいに-1歳とかやると即スクリーニングされて
アンケートが終了してしまうので、今回は女性25歳と回答。どうせアンケートなんて、
F1層(20~34歳の女性)向けが多いだろうからね。通るといいな。
ビンゴ!通った。前回と違い3問目発生。お住まいの国はもちろん日本で回答。
4問目。1週間のネット使用時間。スクリーニングの意図が見えないので真ん中辺りの
11~20時間と回答。本当は40時間超えてるけどね。
本題キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!5問目で洗剤ブランドの質問。とりあえず大きそうなの
答えとくか。アタック、アリエールと、あと何だ?検索したらライオンのトップか。
洗剤メーカーのアンケートということは、このアンケート会社が外資系であることと合わせて
考えるとクライアントはP&Gなんじゃないか?まだわからないけど。
6問目。いよいよ全貌が見えてきましたね。全部香り系の洗剤じゃないか。
これを突破すればスクリーニングは完全に通過するんじゃないか?
7問目。はい、P&G確定です。今回は香り洗剤ボールドのアンケートでした。
と思ったら8問目で花王のニュービーズの質問が。まだクライアントはわからないか。
9問目。洗濯用洗剤のオンライン広告を見たかという質問。とりあえずP&G、花王、ライオン
の3社がこのクライアントの比較したい商品みたいね。
10問目。ニュービーズ、ボールド、トップのどのブランドを買いたいかという質問。
アンケートが終わらないようポジティブかつ日本人らしく曖昧に回答。
11問目。今度は商品をさらに詳細に絞ってきた。まぁ適当に回答。
12問目。"サイトもNEW!ゲームクリアで必ず当たる先着1,000名様"という広告を使って
いるのはどこのブランドかという質問。おっ、ついに正体がわかるぞ!この文言で広告を
出しているところがアンケート調査を依頼したクライアントだ。ということでググってみる。
はい、P&Gのボールドで今度こそ確定しました。クライアントはP&Gのボールドです。
13問目。"サイトもNEW!ゲームクリアで必ず当たる先着1,000名様"の広告はボールドの
どの商品で使っているのかという質問。知らんがな。調べてみたらこのサイトみたい。
http://myrepi.com/bold/
ちょっと見てみてもどの商品なのかよくわからない。さらにページを詳しく見ていくと、
「ボールド香りのサプリin」という商品名を発見。ということでこれを選択。
14問目。ボールドに関するイメージ調査。さっきのCMを見た限りだと、上2つの
色がピンクなのと香り訴求くらいしか印象に残らなかったのでそう回答。
15問目。過去3ヶ月で購入したブランドを質問。とりあえず3社の製品全てと回答。
16問目。日用品の購入ポリシーに関する質問。さっき3社の商品全て購入と答えたので
矛盾しない選択肢でとりあえず回答。
17問目。これはちょっと面白い。洗剤に求める機能に関する質問。これがおそらくP&Gの
商品開発方針に関する象徴的な質問なんだろうね。
肌や環境への優しさ重視か、香りと手触り重視か、汚れ落ちと除菌力重視かという。
洗浄力除菌力に関してはアリエール、香りと手触りはボールドなのはわかるけど、
肌と環境重視の商品ってP&Gにあったっけ?P&Gに限定しないで言えば、私が知る限りだと、
信頼出来る皮膚科の先生が皮膚病の人でも肌への負担が少ないということで薦めていた製品が
IVORY(アイボリー)だったな。ただこの分野は大手がいない印象。市場が小さいんだろうね。
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18問目。最後の質問怖っ。このコンピュータは自分専用なのか、共有で使っているのか
という質問。何が知りたいんだろうね?このコンピュータから2回以上回答できないように
する処理を入れたりしているのだろうか?
ということで全18問回答完了。今回のアンケートに関して結論をまとめると、
・「アンケートにご協力ください」の怪しげな広告バナーのクライアントはP&Gのボールド
・香りのいい新製品ボールドに対する印象とそのプロモーションサイトの知名度を測定している
・競合商品は花王のフレグランスニュービーズとライオンの香りつづくトップ
・家庭用洗剤の方向性は大きく3種類ある。「洗浄・除菌力」「香り手触り」「肌・環境にやさしい」
というところかな。
久々にがっつりアンケートに答えたな。ちなみにこのくらいのボリュームのアンケートに
マクロミルみたいなアンケートサイトで回答をすると300円くらいもらえます。
ただし、スクリーニングのアンケート(1回3円~5円くらい、多くて3問程度)を突破して
本アンケートの回答者に選ばれればの話だけど。