2024年6月27日木曜日

NVDUとNVDLの違いは資産総額と経費率と倍率変更の有無

 NVIDIA(NVDA)の2倍レバレッジETFはNVDUとNVDLの2つがあるが、違いが知りたいという人向けに情報をまとめておこうと思う。結論、資産総額(規模・流動性)重視の人はNVDL、経費率重視の人はNVDUを選べば良い。


NVDUNVDL
資産総額4億ドル47億ドル
経費率1.04%1.15%
設定日2023/09/132022/12/13
基準価額116ドルくらい73ドルくらい
倍率変更履歴ありなし

上記、2024年6月27日現在の情報をまとめたが、リアルタイムの情報をみたい人は上記表のリンクに貼ったbloombergの情報を見ること。

まず、設定日を見て分かる通り、NVDLの方が古くからあるので資産総額も大きく、後発のNVDUと比べて約10倍の資産総額になっている。なので規模が大きい方を選びたいならNVDL。

また、基準価額もNVDUよりNVDLの方が安いので、NVDLは少額から買いやすい。 

ただし、経費率については後発のNVDUの方がNVDLより安いので、コスト重視の人はNVDUがおすすめ。

パフォーマンスについては4月以降の成績を見るならほぼ同じになる。米国版ヤフーファイナンスでの比較を参照。 

上記青線がNVDU、赤線がNVDL、1番下にある青の積み上げがNVDA(レバレッジなしのNVIDIA)で、NVDUとNVDLのパフォーマンスはほぼ変わらないことが分かる。

注意してほしいのは、上記比較表でも書いた通り、NVDUはレバレッジの倍率変更を2024年4月2日に行っているため、それ以前のパフォーマンスが異なる、ということ。4月2日以前は1.5倍のレバレッジ商品であった。

NVDUの運用会社であるDirexion社による該当プレスリリースはこちら。英語読みたくない人のために翻訳も載せておく。

Direxion社が単一銘柄日次レバレッジETFのエクスポージャーとリスクの増加を発表
2024年02月02日
6つのETFが日次レバレッジを1.5倍から2倍に引き上げる
ニューヨーク - 2024 年 2 月 2 日 - Direxion は、6 つの単一銘柄 ETF のレバレッジポイントとリスクレベルを引き上げると発表しました。この変更により、ファンドのレバレッジが上昇するため、ファンドへの投資のリスクが高まります。現在、6つの単一株ETFは、手数料と経費を差し引く前の日々のレバレッジ投資成果を、各ETFの原証券の日々のパフォーマンスの150%としている。("1.5X"). 2024年4月2日以降、各ETFはETFの原証券の日次パフォーマンスの200%(「2倍」)のレバレッジをかけた日次投資成果(手数料・経費控除前)を目指します。

 

ということで、NVDUは2024年4月2日以前は1.5倍のレバレッジETFだったので、それ以前のパフォーマンスをNVDLと比較すると差分が大きく出てしまうので注意。またNVDUは2023年9月13日設定なので、それ以前の比較は物理的にできないことにも注意。