結論から書くと、ゼロデナイトとゼロノナイトの違いは有効成分のブロフラニリドの濃度と医薬部外品指定の有無と用途(不快害虫用かダニ用か)です。
ブロフラニリド10%配合の「アース ゼロノナイトG」は、
— 新井 佑朋(薬剤師 OTC薬の選び方) (@yuho_arai) October 16, 2023
【ゴキブリ、トコジラミ用】で第2類医薬品です。
「ゼロデナイト」は【不快害虫用】なので、雑品扱い。
メーカーに確認したところ、濃度は医薬品より少ないとのこと。
※ブロフラニリド配合の第2類医薬品は2021年一般用医薬品部会で承認された pic.twitter.com/izRgMgZDqQ
上記薬剤師の方のポストは、くん煙剤の方のゼロデナイトとゼロノナイトの話だが、1プッシュ式スプレータイプのものに対しても同様のことが言えそう。
上記アース製薬の公式HPからゼロデナイトとゼロノナイトの記載部分を持ってきたが、内容量は両方とも75mlで同じだが、ゼロデナイトはブロフラニリドの濃度記載なし、ゼロノナイトは濃度がわかる記載あり。
スプレータイプのゼロノナイトには直接的な濃度記載はないが、1本あたり0.75gブロフラニリドが含まれているとのことなので、内容量75mlを水の比重と大体同じと仮定して計算するなら、0.75g/75gで1%配合ということになる。
また、スプレータイプのゼロノナイトには上記サイト上で医薬部外品の記載があるが、ゼロデナイトには医薬部外品の記載がないので、雑品扱いということなのだろう。
さらに、捨てる前のスプレー缶が両方残っていたので、その画像も載せておく。
スプレー缶に書かれているゼロデナイトとゼロノナイトの主な違いを間違い探しのように見ていくと、
・ゼロデナイトは適用害虫がムカデなど50種以上、ゼロノナイトは屋内塵性ダニ類のみ
・ゼロデナイトは特に記載がないが、ゼロノナイトはダニよけ剤の記載あり
・ゼロデナイトはイソプロパノールが22.5ml、ゼロノナイトはイソプロパノールが30.0ml。この成分の役割は不明だが有効成分を格納するための溶剤か?
・ゼロデナイトは効果の持続期間が1年間、ゼロノナイトは効果の持続期間の記載なし
・ゼロデナイトは必ず換気のマークあり、ゼロノナイトは必ず換気のマークなし
・内容量75ml、プッシュ回数60回分、目安が6畳あたり4回、有効成分がブロフラニリドなのは同じ。ただゼロノナイトは正確には「約60回分」と書かれている
ということで、主にはいろんな虫用かダニ専用かが違うと記載からは読み取れるが有効成分自体は同じ。ダニへの効果を入れようとすると医薬部外品の承認が必要とか、何かしらの内部事情があるのかもしれないね。
ちなみに、なんでこの記事を時間使ってわざわざ書いたかというと、
グーグルが馬鹿すぎて検索しても一向にまともな答えを返さなかったからだよ!!
いいかげんにしろよ!最近ずっと使えねーな!最近検索してもまともな答えが出てこないものばかりだよ!
なお、 ゼロデナイトやゼロノナイトが効くかどうか、で言うと、今のところめちゃくちゃ効く!
私は長年ずっとずっと、おそらく畳や床下からくる謎のかゆみに悩まされていて、いわゆる一般的なフェノトリン(ピレスロイド系)スプレーも、トコジラミにも効くメトキサジアゾン(オキサジアゾール系)スプレーも箱買いしている超殺虫剤ハードユーザーなのよ(なりたくてなったわけじゃない涙)。
トコジラミに対してなら医薬品ゴキジェットプロなどのメトキサジアゾン(オキサジアゾール系)スプレーでも十分効く。ときどき死骸見かけるし。
ただ、私の部屋の畳か床下からくる謎のかゆみに対しては数時間しか効果が持たないんだよね。
で、試しに3200円くらい出してサンドラッグで買ったゼロノナイトを1回で丸々1本分撒いてみたら、丸2日持った!静寂が!2日!持った!
3日目からはかゆみが発生していたから、謎のかゆみに対しては1年は全然持たなかったけどね。でもたった2日でも謎のかゆみに悩まされていた状態から静寂が得られたのはでかい!
なお、今はゼロノナイトよりも安いゼロデナイトを大量に買って撒いているが、こっちも謎のかゆみに対して明らかに効果がある。 ゼロデナイトはネットで安いところを探すと2000円前後で買える。